ishitani.comへ戻る 文面で気づいたところを適宜加筆修正しています。必ず「再読込み」をお願いします。
64歳、無事、第一級総合無線通信士に!!
2024(令6).4.5(金)
無事、第一級総合無線通信士に合格することができました。こちら(PDF 94KB)
ほぼ3年かかりました。
これも、ひとえに、アプリ開発者(特に、ソウヘイさん)や、諸先輩方のホームページやプログ、YouTubeやメールのおかげでございます。
多くの元気と勇気をいただきました。心より感謝申し上げます。
極めて情報の少ないこの資格を、今後受験される皆様へと、少しばかりですが書いてみました。お読みいただければ幸いでございます。
なお、試験そのもののやり方や採点方法など、もろもろは、ネット検索により諸先輩が書かれているものを参考にされてください。
よろしくお願いいたします。
2024(令6).5.5(日・祝) JI1TJJ 石谷優行(いしたにまさゆき)
◆取得の動機・経過など
2020(令2).3.31(火)、38年間勤務した公立学校教員を定年退職となりました。
が、翌日からは、再任用(再雇用)として、また公立学校に勤務することとなりました。
再任用1年目(2020(令2).4~)は、かなりのコロナ禍でもあり、特に資格取得は考えませんでしたが、
再任用2年目(2021(令3).4~)より、何かに挑戦しようと考えるようになりました。
自身、大学は明治大学工学部(現 理工学部)の電子通信工学科(電波工学専攻)出身でもあるので、
高校生のころからの長年の夢であった無線従事者のプロ資格にチャレンジを始めました。
2021(令3)年4月~ 第一級陸上特殊無線技士をトライアロー株式会社の「eラーニング講座」にて受講。
2021(令3)年7月 第一級陸上特殊無線技士を取得しました。(「取得」は、無線従事者免許証の「免許の年月日」より 以下同じ)
2021(令3)年7月期 第一級陸上無線技術士の「無線工学の基礎」と「法規」に科目合格。
2022(令4)年1月期 第一級陸上無線技術士の「無線工学A」と「無線工学B」に合格。
2022(令4)年2月 第一級陸上無線技術士を取得しました。なお、書籍による学習に加え、のぞみテクノロジーさんにもお世話になりました。
2022(令4)年9月期 第一級総合無線通信士の「電気通信術」のみを受験し「撃沈」しました。(モールス受信210点で合格のところ120点)
2023(令5)年10月 航空無線通信士を取得しました。(3回受けました。(途中経過省略)) なお、書籍による学習に加え、航空無線通信士対策講座さんにもお世話になりました。
2023(令5)年3月期 第一級総合無線通信士の「電気通信術」のみを受験し「撃沈」しました。(モールス受信210点で合格のところ183点)
2023(令5)年9月期 第一級総合無線通信士の「電気通信術」「法規」「英語」「地理」を受験し「電気通信術」(モールス受信210点で合格のところ211点)「法規」「地理」に科目合格。
2023(令5)年12月 国内電信級陸上特殊無線技士を取得しました。(3回受けました。(その状況 下記に記述))
2024(令6)年3月期 第一級総合無線通信士の「英語」のみを受験し4月5日(金)に「合格」しました。
2024(令6).3.31(日)、42年間勤務した公立学校教員を完全に退職しました。
2024(令6).4.5(金)、合格通知を受け取って数時間後「速達」で、無線従事者免許証を申請しました。
2024(令6).5.22(水)、これまで通常3~4週くらいで届いていた無線従事者免許証ですが、こんなに待っても来ないのは何か郵便事故でもあったのかと思い、関東総合通信局へ確認の電話をしました。すると「4月8日(月)に受理していて現在進行中」とのことでした。郵便事故ではないことでほっとしました。
2024(令6).5.31(金)、返信用封筒を「簡易書留」にしておいた関係で、無線従事者免許証を、夜、配達していただきました。
無線従事者免許証は、本ページの一番下に。
さて、以下、第一級総合無線通信士の私なりの電気通信術(とくにモールス受信)への取り組みについて書いてみたいと思います。
(他のものも、徐々に増やしていく予定ではありますが・・・)
以下、よろしくお願いいたします。
◆モールスに関する私の素地
まず始めに、モールスに関する私の素地です。
私が「一アマ」を取得した1980(昭55)年(大学3年生 21歳)は、なんと、現在の「総合通信士」同様の、モールスの送受信試験があったのです。
ついでに言いますと、無線工学も法規も、当然のように「記述式」で、
無線工学は5問で2時間半。法規も5問でしたが、こちらは2時間。すべて「何々について述べよ(解説せよ)」形式でした。
さて話をモールスに戻しますが、当時の資料を見ますと、「一アマ」の「電気通信術」は、
(1) 1分間50字の速度の和文による約3分間の手送り送信及び音響受信
(2) 1分間60字の速度の欧文普通語による約3分間の手送り送信及び音響受信
と、なっています。「最新上級ハム国家試験問題集(CQ出版社)1979」P.7より
和文は、単に和文としか書かれていませんが、当然ながら、電報形式ではありません。普通文です。
どのようにして、和文を覚えたのかと聞かれると、正直明確に記憶していないというのがほんとうなのですが、
イロハ順でなく、アイウエオ順に書き直し、単語帳を使ったりして、どんどん言葉を和文モールスに変換していったと思います。
そして、なにしろ20代!!今と違って、記憶はどんどん入ってきましたね。(笑)
カセットテープによる「上級ハムへのCW学習」(日本リスナーズ協会)や、
さらには、何と言ってもCQ出版社からのカセットテープ「和文入門編」「1級国試編」などで毎日のように練習していました。
ただしカセットテープなので、内容を覚えてしまうのですが。(笑)
当然ながら、受信の方が苦手でしたが、なんとか乗り切ったのだと思います。
と、言うか、無線工学と法規の「記述式」の方が大変だったように記憶しています。
そういえば、例の「合調語法」と出会わなかったのもラッキーでした。全部覚えてから本で知りました。(ネットなど全く無い時代)
モールスの採点方法は現在と同じ、と思いきや、誤字は3点減点で同じですが、脱字はなんと2点減点ですね。キビシイ!!
合格点は、送信・受信とも80点と書いてあります。(上記の書籍のP.10)
また当時は「電気通信術」のみは、科目合格すると3年間(当時は年2回でしたので計6回)免除してもらえました。
しかし「無線工学」「法規」は、科目免除の規定はありませんでした。(上記の書籍のP.6)
そんなわけで、アマチュア無線(開局49年目)で、のんびり和文モールスを楽しんできた私でありました。
◆額表に面食らう
2022(令4)年2月
「一陸技」取得後、当然のように「一総通」へと考えるようになりました。
なにしろ「一総通」の試験7科目のうち「無線工学の基礎」「無線工学A」「無線工学B」の3科目が「終身免除」というのは、あまりに「おいしすぎ」ます。
しかしまあ、とにかくまずは「電気通信術」をなんとかしなければなりません。
まず「情報通信振興会」から「和文電報練習帳」「欧文電報練習帳」「和文受信用紙」「欧文受信用紙」を購入しました。
そして「モールス通信練習用CD(2枚組)無線通信士(等)」「英会話CD(2枚組)」「 一・二・三総通用無線電話練習用CD(欧文)」も。
また、遠い昔に購入していた無線従事者教育協会のカセットテープや日本ACW社のカセットも、ひっぱり出してラジカセで聞いたりしました。
しかし、受信用紙は、当然すぐに使い切ってしまい、下記「日替わり 通信術練習(モールス受信)」から
リンクが貼られていた「plus TK2Sさんのサイト」
https://plustk2s.com/?p=585
からダウンロードさせていただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして諸先輩による多くのソフトやアプリを検索で探すことができました。
ほんとうに、そのご努力には頭の下がる思いであります。
そして、その中で、群を抜いて私がすばらしいと感じたアプリが、
ソウヘイさんによる「日替わり 通信術練習(モールス受信)」
https://cheb.sakura.ne.jp/cwexercise/ です。
まさに、家に居ながら「どこかの通信術学校に通っている」という感覚が味わえます。
一総通とほぼ同じ形式を日替わりで、出してくれる。しかも無料というのは、他には絶対にないものだと感じました。
試験は1980(昭55)年の一アマの時と違い、和文は普通文でなく電報形式、というのは知っていました。
とにかくまず和文の受信練習からです。
「日替わり 通信術練習(モールス受信)」で、速度を22[wpm]くらいから始めてみましたが、全くダメです。
20[wpm]でもダメ。情けなく15[wpm]くらいにして、ようやく額表を書き取れる感じでした。
とにかく「字数」の後の「発信局」、これがそのまま書くのか「ハツ」でそのあと数字になるのか。
「ハツ」と来て「そのあと数字だ」と思って書かないでいたら、「ハツカリマル」だったか?、船の名前が来てあわてたことを思い出しました。
他の皆さんも書かれているように、とにかく、文字を速く書くことがなによりも大切になります。
しかも・・・試験会場で試験官から何度も言われる「誰でも読める文字で書いてください。」のプレッシャー!!
ここで、ある方が、マス目のあるノート等で速く書く練習をされていたのを拝見しましたが、私はやりませんでした。
とにかく、とにかく、plus TK2Sさんに作っていただいたこの用紙をプリンターで印刷し、書くのはこの用紙のみと決めて頑張りました。
またよく話題になる「漢数字」ですが、私は最初からあきらめ「算用数字」としました。
これは、欧文受信でも数字を書き、それは当然「算用数字」なので。
採点の「品位」で何点減点されるのかかわかりませんが、とにかく「算用数字」としました。
また、欧文受信の練習については、本ページに特に書きませんでしたが、これはもう「ひたすら書く」しかないので、割愛します。
2022(令4)年9月期
とにかく、スピードをあげると額表が思うように取れず、うまく行かない日が続きました。
電気通信術のみ受けまして、会場の緊張感を知りました。
あんなに緊張するものとはと、自身でも参ってしまいました。
一日も欠かしたことのない約7ヶ月間の練習でしたが、和文35, 欧文暗語55, 欧文普通語30, 計120点という結果でした。
(電気通信術のモールス受信以外はすべて合格点)
今回の受信の試験問題で、額表の「番号(発信番号)」のところが「一桁」の問題がありました。
当然「二桁」だと思っていると、「一桁」のあと、受付時刻の「セ」または「コ」が来ます。
その瞬間「脳」が止まってしまい(笑)、それ以降、全く書けなくなってしまうという現象が発生しました。
また同様に「発信局」のところを「ハツ」+「数字」で送られてきた場合、この「数字」の部分が「一桁」ということもあり得ます。
ついつい「二桁」かと思っていると「二桁目」のところで「ツート」と打たれ、これは文字「タ」ですので、すでに「番号(発信番号)」のところの「タナ」が送られてきているというわけです。
これも、非常にあせるところで、しっかりと聞き取り、「書く位置」を間違えないよう気をつけなければなりません。
当時「日替わり 通信術練習(モールス受信)」ではここのところがいずれも必ず「二桁」でした。
試験後、すぐに「ソウヘイさん」に連絡し、「一桁」も発生する方式に変更していただきました。
素早いご対応、ありがとうございました。
●●●●●とにかく、とにかく、ここのところ、大切なポイントです!!●●●●●
「番号(発信番号)」のところの「二桁」目が、もし「トツーツーツー」と来たら、そこまででは判断できないんですね。
その次が「ト」なら、文字「セ」なので、受付時刻のところに「セ」と書き、続けて「数字の略体」で送られてくる数字を書いて行く。
また、「トツーツーツー」の次が「ツー」なら、数字の「いち」を、「番号(発信番号)」のところの「二桁」目として書く。
同様に・・・
「番号(発信番号)」のところの「二桁」目が、もし「ツーツーツーツー」と来たら、そこまででは判断できず、
次が「ト」なら、数字の「九」、「ツー」なら、数字の「ゼロ」(和文通話表の「数字のまる」)を「番号(発信番号)」のところに「二桁」目として書く。
「ツーツーツーツー」のあと、一瞬の「間」があったら、それは文字「コ」なので、それを受付時刻のところに「コ」と書き、続けて「数字の略体」で送られてくる数字を書いて行く。
そうなんです。ここのところだけ、一瞬の「遅れ受信」が必要というわけです。みなさん、大丈夫でしょうか。
はい、書けば何のこと無いこれだけのことなのですが、実際のあの試験会場で、となると普段の練習が、ものすごく大切になってきます。
私も結局受かるまでに「電気通信術」を3回も要したわけで。
おおいに苦労しました。(笑)
◆使用機材について
ここで使用機材について書きます。
まず筆記用具ですが、最終的に「鉛筆(HBでなくB)」にしました。
ボールペンや万年筆などは、途中でインクが出なくなるのでは、という心配から何度か使ってはみたもののやめました。
またシャープペンシルは、私、ゼッタイに芯を折るのが確実なので最初から使用しませんでした。
送信の試験では、マニュピュレーターは「カツミ電機のKM-23」、そしてエレキーは「TAM-KEYER102」にしました。
また、ヘッドフォンは「audio-technicaのATH-S100」にしました。
そう、「カツミ電機のKM-23」はそのまま机の上に置いて操作しますと、本体自体が動いてしまいます。
そこで、すべり止めのための「すべり止めマット(サンワサプライ PDA-NS2)」を利用しました。
試験官からは、特に何も言われませんでした。もし言われたら手で押さえるしか無かったですが。(笑)
そう、「TAM-KEYER102」は、なにやら不調とのことですが、私の時には一度も不調にはなりませんでした。
新しい「TAM-KEYER203」が出たとのことで、これからも応援していきたいです。
また「一総通」を受けようと決めたとき、すぐに購入したのが「株式会社アサップシステムのモールストレーナー AS-MT1」です。
いつでも、どこでもランダムで発生するモールス(和文・欧文とも)を聞きたい願いをかなえてくれました。
◆2023(令5)年3月期へ向けて
2022(令4)年9月からの半年間、とにかく、とにかく、練習漬けの日々でした。
もちろん元日も、です。
ソウヘイさんによる「日替わり 通信術練習(モールス受信)」。
和文1を、24[wpm]で書き取ったあと、和文2を、22[wpm]で書き取る。
欧文暗文1を、23[wpm]で書き取ったあと、欧文暗文2を、21[wpm]で書き取る。
欧文1を、25[wpm]で書き取ったあと、欧文暗文2を、23[wpm]で書き取る。
そして時々「モールス通信練習用CD(2枚組)無線通信士(等)」で息抜きをする。
こんなルーチンで練習を続けました。
なお、オプションは「シケン」とし、周波数は「660Hz」、波形は「鋸歯状」、反響音は「有り」、単語間隔は「標準(短点7個)」で練習してました。
そして他の方も書いてますが、文字を書かないで「エアー筆記」(いわゆる指で書く)は、何もしないよりは良いものの、実際に書くのとは、全くの別物です。
和文ならあのマス目の中に、そして欧文ならあの線上に、文字を「誰でも読める文字で」書くプレッシャーは実際に書いてこそだと思います。
2023(令5)年3月期の1ヶ月前の2月期
とにかく、あの試験会場(日本無線協会本部の3階、1号室)の「空間」に慣れなくては!!
と考えまして「国内電信級陸上特殊無線技士」を受験しました。
電気通信術が「一総通」と同じスピードの和文75字、それを5分間でなく3分間。とても良い練習になりました。
が・・・受信70点で合格のところ、なんと68点!! 涙を飲みました。
(電気通信術のモールス送信や法規はすべて合格点)
2023(令5)年3月期
1ヶ月ぶりの試験会場(日本無線協会本部の3階、1号室)でした。
家での練習は、かなり書き取れる感じはしたものの、試験会場ではまた極度の緊張で和文の額表のところで、つまずいてしまいました。
また欧文普通語では、途中で文字が追いつかなくなり大きく脱字をしてしまいました。
しかしながら、欧文暗語は「ほとんど書けた」という感覚をつかむことができました。
今回も一日も欠かさずの6ヶ月間の練習でしたが、和文43, 欧文暗語88, 欧文普通語52, 計183点という結果でした。
(電気通信術のモールス受信以外はすべて合格点)
◆2023(令5)年9月期へ向けて
さあ、また半年間、練習漬けの日々のスタートです。
しかしながら今回、妙に心配性の私ですが、前回からの「伸び」を考えてみました。
トータルの点数で、183-120=63 この調子で伸びて行けば次回、183+63=246で「電気通信術」は合格できるのでは、などと楽観的なことを考えてみました。
ならば、いよいよ電気通信術以外の「法規」「英語」「地理」も始めるか、とばかりにそれらの勉強も開始しました。
モールス練習は、とにかく「日替わり 通信術練習(モールス受信)」
前回のルーチンを崩さず、頑張りました。お盆休みなど無しです。
2023(令5)年9月期の3ヶ月前の6月期
試験会場(日本無線協会本部の3階、1号室)慣れのため、またしても「国内電信級陸上特殊無線技士」を受験しました。
「会場慣れ」のつもりが、例によって額表のところでつまづいてしまい、
受信70点で合格のところ、なんと56点!!
前回よりも点数が低いという最悪な結果に涙を飲むことになってしまいました。
(電気通信術のモールス送信や法規はすべて合格点)
いったいこれで、本当に3ヶ月後の「一総通」9月期が受かるのかと、どんどん自信が遠のいて行く感じがしていました。
しかし、とにかく、練習あるのみ、練習しかない!!
と、気合いを入れ直しました。
2023(令5)年9月期
受信の3つの試験が終わった直後、結論から言って「過去にないほどの出来」を実感しました。
これまでの成果が実った感じがしました。
合格発表では、電気通信術の科目合格をいただきましたが、自身の気持ちとしては「そうだよな、あれだけできたんだから。」という感じでした。
が・・・「一総通」が恐ろしいのは、翌日届いた点数開示を見てのことです。
和文55, 欧文暗語92, 欧文普通語64, 計211点という全くもってギリギリのギリギリ、スレスレでの合格でした。
前述した246点などとんでもない!!伸びはたったの211-183=28点しかなく、どこかで2点減点されていたら不合格だったわけで。
「過去にないほどの出来」を直感して、もし不合格だったらを考えると、ほんとうに怖くなりました。
本当に、モールス受信だけは、合格するのに「かなりできた」の実感が必要だと自身感じました。
また、今回の点数でお分かりのように、欧文の「出来」のおかげでもあります。
欧文は上記した額表の難しさもないので、とにかく「誰でも読める文字」で書き取るスピードのアップが、何より重要かと感じました。
なお、今回「電気通信術」に加え、「法規」「地理」も科目合格をいただき、残すは、学生時代から苦手だった「英語」のみとなりました。
◆ここまでを振り返って
「数字の略体」の「七」と「八」で私も苦しみました。
他の方も書いていらっしゃいますが、「数字の略体」の「七」と「八」で私も苦しみました。
「ツートトト」で「七」、「ツートト」で「八」というわけですが、あれだけ高速になりますと、とにかく混乱し素早くかけなくなり、試験で「七」と「八」が出てこないよう祈るなど、情けない状態になってしまいました。
克服は、やはり何度も何度もの練習(反射的に書く)しかなかったです。
ある日を境に、自然と書けるようになりました。
文字「ホ」にも苦しみました。
これは他の方はあまり書いていないようですが、文字「ホ」にも苦しみました。
画数の多い「ホ」は「ツートト」ですが「品川淳三著、電気通信術(啓学出版)1970」P.58~P.59に、推奨するカタカナの書き順が記載されています。
この中で「4画」なのは、「ホ」と「ヰ」の2つだけです。(数字は「四」と「六」が4画)
前述したように、私は数字を算用数字にしていたので、現実的には「ホ」ひとつだけに、ほんとうに苦労しました。
そう、「ツートト トト」の「ボ」でしたり、「ツートト トトツーツート」の「ポ」などは、書く時間がとれ、ほんとうにありがたく感じました。
本来ですと、「遅れ受信」のワザによりなんとかするのでしょうが、私はそこまで行くことができず、この下に書いた「文字を小さく速く書く(もちろん、誰でも読める文字で)」でなんとかしました。
文字を小さく速く書く(もちろん、誰でも読める文字で)
これは何人かの方が書いていたようですが、とにかく、和文も欧文も、極力小さい文字で速く書く練習をしました。
しかし、試験官からは「誰でも読める文字で」を言われます。
和文はマス目の中のほぼ右側に寄せて、小さめに、しかし極力ハッキリした文字で書きました。
欧文暗語は1通を1枚に書ききりました。2枚のみ使用で終わりました。
欧文普通語は1通目は1枚で書ききったのですが、2通目が最後の行にかかりそうになり、ここで紙をめくりました。
他の方も書かれている「紙の端を少し折っておく」ことはしていましたが、どうもうまく紙をめくれず、文字を飛ばしたのが分かったので、あせりました。
(2秒もなかったと思うのですが)、2通目の2枚目を書き始めましたら、数文字書いたところで、「トトトツート」と終わってしまいました。
「ああ、めくるんじゃなかった!!」と思っても、しかしたないですね。
しかしまあ、「極力小さい文字で速く書く練習」は役に立ったかなと思いました。
あくまで個人の感想ということで。(笑)
和文はとにかく文章を読まない。
これも何人かの方が書かれてましたが、とにかく、和文で書いた文字を読んでしまうと、脳がその文章を理解している間に、何文字か進んでしまいます。
とにかく、とにかく、「書き取りマシーン」に徹しました。
(電気通信術の)合格まで、極力、アマチュア無線での「和文交信」をセーブしていました。
年末・年始の「和文QSOパーティー」とかは別にして、(電気通信術の)合格まで、極力、アマチュア無線での「和文交信」をセーブしていました。
これは、アマチュア無線の和文での交信中、「上向きカッコ」である「ツートツーツートツー」が来ると、頭の中をパタンと欧文に切り替えて受信するルールになってます。
そして、「下向きカッコ」である「トツートトツート」が来ると、今度は頭の中をパタンと和文に戻して受信するというわけです。
国家試験では当然このようなことはなく、和文の試験ではカッコの中も当然和文です。
そんなことから、(電気通信術の)合格まで、極力、アマチュア無線での「和文交信」をセーブしていたというわけです。
オマケの2023(令5)年10月期
そうです「国内電信級陸上特殊無線技士」です。
「一総通」の9月期がダメだったときのために、事前に願書を出しておきました。
まあ、「一総通」を取ってしまえば、「国内電信級陸上特殊無線技士」はその範囲に入るものの・・・
受験料もすでに払ってしまったし、モールス大好きおじさんとしては、やはりこの資格の「従免」は、なんとしてでも・・・
今回無事、受信70点で合格のところ、73点ということで、合格をいただきました。3回目にしてようやく!!
(電気通信術のモールス送信や法規もすべて合格点)
そう、そして「今回も」です。
はい、73点よりもっと取れて(書けて)いた感じがしていたのです。ほんとモールスの試験はコワイです!!
◆2024(令6)年3月期
ここはモールスの話ではないので簡単に書かせていただきます。
「一総通」の7科目中、最後にひとつ残った「英語」!!
この半年間、こんなにも英語を勉強したのは、大学受験の18歳以来、64-18=46年ぶりです。
語学はほんと、若いうちに鍛えねばダメですね。
自身、耳が遠いと感じたことは無いのに、実際は健康診断で「衰え」を「数値」で実感させられています。(笑)
今回、英語の試験のリスリングも結構キツいものがありましたし、筆記の方も英単語が脳に残らず苦労しました。
が・・・105点満点中60点で合格のところ、なんとか63点(リスニングもギリギリの15点)をゲットし、
最終的に「第一級総合無線通信士」の国家試験4回目にして、ようやく合格させていただきました。
ありがとうございました。
◆「一総通」+「一陸技」を達成して
まさか自分が、「一総通」+「一陸技」を達成するなど、3年前(61歳)には、考えてもいませんでした。
この達成は、冒頭にも書きましたように、ほんと、諸先輩方のおかげでございます。感謝申し上げます。
特に、ソウヘイ様、心より感謝申し上げます。
お読みいただいた皆様方で、何か、ご質問等ございましたら
SNSを何ひとつやっていないこの私、(笑)
masayuki(アットマーク)ishitani.com
までお寄せください。
48時間以内には、必ずお返事をいたしますので、上記ドメインを受信可能にしておいてください。
ではでは、失礼いたします。
長文のご精読、誠にありがとうございました。
みなさま、お体おだいじに。
失礼いたします。
2024(令6).5.5(日・祝) JI1TJJ 石谷優行(いしたにまさゆき)
よーーーーーやく届いた免許証!!待ちくたびれました。(笑)
2024(令6).5.31(金)の夜、到着しました。
追伸・・・
とにかく和文をもっとうまくなりたい!!(速いスピードを聞き取れるようになりたい!!)
と、いうわけで、今も毎日のように「日替わり 通信術練習(モールス受信)」さんにお世話になっております。
ソウヘイさん、本日も、ありがとうございます!!
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